測量業
測量とは
測量とは、未来を創る始まりの仕事です。
地球上にある自然または人工の各物体の相互の位置関係を測定して求め、これを数値や図面で表す技術体系の事を言います。
数値とは、ある決められた座標値であり、図面とは各種地図の事を言います。
私たちの暮らしに欠かすことのできない測量と地図。だからこの仕事で社会を支えます。
測量の歴史
測量の歴史は古く、古代エジプトの時代から行われてきました。
日本では、江戸時代後期に伊能忠敬が北海道を始まりとし、17年かけて実測し、正確な日本地図を完成させました。
近年では、測量の対象はかならずしも地球上の物体に限らず、たとえば月の表面など、他の天体での測定も行われるようになりました。
私たちの生活における測量の役割
測量は国民生活に必要不可欠な基礎情報を提供しています。
実際には、宅地の面積、境界の確定などの身近なものから、道路、鉄道、河川、港湾、ダムなどの大規模な公共施設に至るまで、私たちの生活をより豊かにするための欠かせない技術となっております。
測量の成果も電子化が進み、デジタルデータとして利用できるようになりました。
情報通信システムが高度化した今、インターネットに接続したパソコン・情報端末や携帯電話などの現代社会に対応した手法で、多くの情報を取得し利用できるようになりました。
空間情報を多様な媒体と必要な精度で取得でき、自分の身の回りを知ることができるようにすること、それによって安全で安心な充実した生活を送ることができる社会を実現することへ、貢献することも測量の役割であると考えます。
測量の種類
測地測量(基準点測量)
位置、高さを求める測量。
三角測量 多角測量 三辺測量 GNSS測量 水準測量
地形測量(細部測量)
測地測量で得た数値データや写真を基に地図を作成する測量。
平板測量 写真測量
平面測量
狭い地域を対象とする測量。
応用測量
基準点測量、水準測量、地形測量及び写真測量などの基本となる測量方法を活用し目的に応じて組み合わせて行う測量。
路線測量 河川測量 境界測量を含む用地測量 工事測量
地図編集
各種縮尺の地図や実測図、基図などの地図作成に必要な資料を編集し、必要に応じ現地調査を行い、目的の地図を編集して作成する作業を指します。
6月3日は「測量の日」大地を測る地球を描く